生徒さん紹介6

piccoro-ecco2009-02-07

私の生徒さんを時々紹介していきます。
第六回目の生徒さんは、2・3日の日記の随筆著者尾崎承一さんです。
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自己紹介文です。

 鹿庭先生門下生の尾崎承一(芸名はドクトルといち)です。鹿庭先生の教室に入門して3年近くになります。相棒の人形は亮太といって、5歳の息子という設定です。

 私は某私立医科大学の内科学の教授をしています。最近の医学生はとても真面目で、私の頃と違って講義の出席率も大変よいのですが、やはり午後の授業などでは居眠りの学生もいます。そんなとき、たまに亮太を連れて行って2人で講義をすると、全員、目をパッチリです。医学教育にも使えるかな、というのが私の期待です。

 これまで30回ほど公演をさせていただきましたが、最も思い出深いのは入門6か月頃の長女の結婚披露宴で、新郎の父親と競演した腹話術です。新郎の父親も初心者で、その時は鹿庭先生に随分とご指導をいただきました(鹿庭先生からは、「新郎新婦の両父親の腹話術は前代未聞」とも言われましたが・・・)。

患者さんに聞いていただくのも私の夢でしたが、昨年の6月、その念願がかないました。勤務先の大学病院の小児科病棟にお邪魔して、入院している子供さんたちとその親御さんたちの前で50分も公演をさせていただきました。亮太以外に、ロシア生まれのウサギ(ジョー)、アメリカ生まれのマジックハットに入ったウサギ(リリー)の3体を引っ提げての公演でした(もちろん、一度に1体ずつ・・・だって、まだまだ駆け出しですから)。

外国で英語の公演をしたことも良い思い出です。昨年の7月にニューヨークの国際学会に出席した時に、懇親会の席で亮太に羽織・袴を着せて演じました。外国の方々には腹話術の印象が強かったようで、学会の会場で出会う人からは、私の学会発表についてではなく腹話術の質問ばかり受けました。

 もともと定年引退後の楽しみの準備のつもりで始めた腹話術ですが、今や私の生活の一部になったようです。先日の関東地区研修会で昇級検定を受け、なんとか、2級にしていただきました。腹話術のさらなる上達を目指して、来年は1級にチャレンジです。

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尾崎さんは、国際学会でも講演をされるくらいの、えらいお医者様なのですが、とても気さくな方で、アドバイスをとても素直に聞いてくださって、どんどん上達されいます。

お嬢さんの結婚式には、新郎のお父様との掛け合い腹話術をされました。
私も、生徒さんの結婚式や、生徒さんのご家族の式に呼ばれていくことはありますが、お互いのお父様が腹話術をするというのは、世界広しといえども、絶対この結婚式だけだと思います。

うちの息子なんか、結婚式に腹話術するからねと言ったら、絶対やめてくれと言われているのですが、お互いお父様が腹話術をすることを、OKするお嬢さん、そして相手の息子さんも、とても素直に育ったいいお子さんなんだなぁとそのことからもわかります。
実際にお二人のご家族にお目にかかったことがありますが、両家とも、明るい素敵なご家族でした。

笑いの療法が広く世界に知ることになったのは、強直性脊椎炎という膠原病にかかった、米国のジャーナリスト、ノーマン・カズンズ氏の闘病記『五〇〇分の一の奇蹟』だそうです。(治る確率は500分の1しかないないといわれて、彼が笑いによって、病気を克服した闘病記)
尾崎さんの腹話術で、少しでも患者さんに楽しい時間をプレゼントしてあげてください。